先生は慌てて


「そうだったかな?
すまない。忘れていたよ。美波、悪かったな。」


先生は真っ赤な顔をしてた。私は少し笑いながら言った。


「全然、構いませんよ。
同じ問題なんて出来て当たり前ですし。」


私は、さっきの先生同様、勝ち誇った顔で言った。

そして、都合よくチャイムが響き渡った。
みんなの笑い声の余韻を少し残して。