「先生っ!お疲れ様ですっ。」
私は先生の背後から息を少し切らして言った。
「あっ、お疲れ様です。」
少しの間の沈黙。
その沈黙を破ったのは先生だった、
「そういえばさ、俺…昔ずーっと好きだった子がいてさ。」
……先生が自分から話し出した。
「小学校のときかな??多分、お互い…同じ想いでさ。中学校は同じじゃなくて、俺は男子校で、相手はなんか受験しなくちゃいけなくてさ。学校離れ離れで…お互いなんか気持ちも離れちゃって…向こうから手紙とかは頻繁に来てたんだけど。俺が…無視っちゃったりしてたんだよね……」
「………」
私はしばらく黙ったままだった、
「そんで、最近1年前ぐらいかな???再会したんだよね、相手はこっちで営業関係の仕事についてるらしくて、お互い彼氏とか彼女とかいるから、どうって訳じゃないんだけど。めっちゃ相手綺麗でさ……」
もう、聞きたくないよ。
だから何????だから何なのよ。
先生のその笑顔……嫌だよ。
「そ…そうなんですか。」
精一杯の演技、精一杯の笑顔。
私の心は……もう、噴水のように想いが溢れて止まることを知らない。



