7つ上の翔太先生。

私は、ゆっくり時が過ぎるのを待った。


テストなんて……って、そういう場合じゃないのはわかってるけど。



わかってるけど、今日は私の勝負の日だから…



家でちゃんと、勉強するから。



―――神様、今日だけは許してください…






先生が奥の教室から出て行くのを私は確認し、



帰る支度と共に、鞄からさっき買ったチョコレートの袋を出した。




そして、急いでタイムカードを押す。



「もう帰るの?」


とまた背後から来た先生の首には…





『チェックのマフラー。』


大好きなマフラー……あのマフラーのように特別になりたい。



「あっ、はい!!親にちょっと、買い物頼まれていて…」




と私は少し声のトーンが下がったように言った。




「ふふふ、買い物か……」




と少し笑った。