「岡田さん」 突然誰かに名前を呼ばれて、 ――――― ―――― ――― 今は文化祭でやるミュージカルのキャスト決めの真っ最中。 3年全クラスで話し合いをしていた。 私は大道具係の責任者に立候補する気満々で。 主役決めには関係ないし、と。 静かに読書をしていた私の名前を誰かが呼んでいる。 「岡田桜さん」 ほら、また。 「はい」 私は声の方に身体ごと傾けた。 ん? なんで皆こっちを見ているんだろう? しかもすごい形相でこっちを睨んでいませんかね…