Taboo Apple ~side Ryota~

兄さんの家の前に着くと、インターフォンを押した


「龍ちゃん?」

「兄さんの代わり。行こう」


玄関の扉を開けたのはりんごだった。

「何か変」

「仕方ないだろう。ちゃんとした格好しろって兄さんの命令なんだから」


りんごが進学したのは公立トップの進学校。遠慮したんじゃないかと兄さんが心配していたが、りんご自身が友人と同じ高校に進みたいと決めたそうだ。

「どう龍ちゃん?」

「どう?じゃなくてサイズどうなんだ。採寸なんだから」

「9号で大丈夫」


サンプルだが、高校の制服を纏うとまた大人になったように思えた。

決心が鈍りそうになる。

だが、尚更行かなければならないのだ


説明会が終わったのは13時過ぎ。当然のことだが周りは母親だらけで正直居心地が悪かった。