Taboo Apple ~side Ryota~

朝早く携帯が鳴った。ディスプレイを確認すると兄さん



「何かあった?」



「今日ヒマ?」



「ま、仕事は入っていないけど」



「悪い。俺の代わりにりんごちゃんの合格者説明会行ってくれないか?急患の連絡入って」



兄さんの仕事を考えると致し方ないが、果たして俺で良いのだろうか?



「りんごちゃんなら大丈夫だよ。ああ、りんごちゃんの制服1番に見たかったのに」





血は繋がっていなくても、兄さんは親バカだ。義姉さんへの償いもあるのか
も知れないが、実の親子以上にりんごに愛情を注いでいる



「わかった。準備してそっち行くから」



「頼む。あ、ちゃんとした格好でな」



「わかってる」



急いでいるのか用件だけ言うと兄さんは電話を切った。




クローゼットを開け、普段は使わないスーツを引っ張り出す。







ネクタイなんていつ以来だか思い出せやしない