「ついたぞ」
中学時代の友人が営んでいる店。りんごも何度が連れて来たことがある。
「よっ」
「あ、りんごちゃん久しぶり」
暖簾を潜ると、意味深な顔をしたやつの顔があった
「お久しぶりです」
「悪いな。急に」
ここに来るときは大抵連絡を入れてからなのだが、今日ここに電話を入れたのは家をでる直前
「いや、りんごちゃん。高校入学おめでとう」
「ありがとうございます」
カウンターにりんごと二人並んで腰を下ろした
「美味しそう」
ガラスケースに並ぶ魚たちにりんごの目は輝いている。会った頃と変わらないところを見て、口元が緩む。
「今日はどうする?」
「任せるよ」
「了解」
性格はともあれ、腕は信用している
「ご馳走様。龍ちゃん」
「じゃあな」
家の前までりんごを送るとマンションまで車を走らせた。


