Taboo Apple ~side Ryota~

他人の子どもの成長は早いとは言うけれど、子どもだったりんごは少女へと一気に階段を駆け上がった。












「龍ちゃん」







朝早くといっても目覚まし時計が示している時刻は午前10時。






マンションのインターフォンがなった






「りんご?」






「お父さんから頼まれまして部屋の掃除にきました」







一人暮らしの俺を心配してか、中学に上がったりんごを送り込んでくるよう
になった







忙しい兄さんや秀司の代わりに家の家事一切を引き受けるりんごの家事能力は主婦顔負けのものだ





「今開ける」






「ちょ、龍ちゃん、何でパジャマ?早く脱いで!洗濯機回せない」







靴を脱ぎながら文句もしっかり口にする。






それでも「お邪魔します」を忘れないのがりんごらしい




「ほら。早く着替えて。シーツと一緒に洗うから。そしたら散歩でも行って。掃除の邪魔だから」







「はいはい。じゃ、洗面所にでも居ろ。それとも覗くか?」








「もう」








顔を膨らませこっちを睨む姿は年相応に見えて、ひどく安心させられた










それ以外の場面ではひどく大人びた顔を魅せるから