Taboo Apple ~side Ryota~

「…っ」




眠っている兄さんを起こさないよう声を殺して





「…りがと。龍ちゃん」




「いや。待ってろ。冷やすもの持って来る。うさぎになったら意味ないからな。ベッドに行ってろ。眠るまでいてやる」




軽くノックをして扉を開けると、こっちを向いて横になっているりんごの姿があった。睡魔も限界だっただろうし、泣きつかれたのもあるだろうがうつらうつら船をこいでいた





「お休み」





その目元に冷やしたタオルを置くとそっと髪を撫でた。




「りょ…ちゃん」





ふいにりんごが撫でていた手の服の袖を握った






「ったく」






こうやって寝顔を見るとまだまだガキなんだよな。








起こさないように握られた手を離すと、静かに玄関に向かった。