「話しがある。久しぶりに呑まないか?」



仕事終りに兄さんから掛かってきた電話。



兄といっても15歳上のため俺にとっては父親に似た存在




行き付けのバーのカウンターに並んで座り、マティーニに口をつける。





2杯目のグラスが空く頃、ジントニックを飲み干した兄が口を開いた。




「龍太。俺、再婚しようと思う」







すべてはここから始まった