安堵のせいか、彼女の顔を見た途端、膝はもう耐え兼ねんとばかりにその場に崩れ落ちた。
体に力が入らない。
重力に屈して、このまま横たわってしまいたい。
額からは汗が噴き出て、ぼろぼろと凄い勢いで地面へ垂れ落ちていった。
慌てて駆け寄ってきた彼女は、「曾根君」と甲高い声を上げた。
「どうしてこんな所に……って、えっ? でっ、でも、倒れたんじゃ……! だ、大丈夫!?」
まるで鳥が騒いでいるようだ。
そわそわする様子はやっぱり彼女で、さっきまで振り向かずに遠く感じたのが、まるで幻だったみたいだ。
「それじゃあ、何から答えていいか分からない」
「へ?」
「質問多すぎ」
ふっと笑いが零れる。
目が合うと、奈央は呆気にとられたような顔をして、それからすぐ、強張らせていた表情を緩め、一緒になって笑った。
「ねぇ、そんな格好でこんな所まで来たの?」
一瞬何の話か分からなかったが、見るまでもなく、すぐに自分の格好に落胆した。
自分の間抜けさが耐え難いほど恥ずかしい。
「急いでたんだから仕方ないだろ」
「……ぷっ。あはは……」
「笑うなよ」
恨めしげに睨むと、彼女は小さく謝ったけれど、まだ肩を震わせていた。
それもまた可笑しくて、吊られて頬が緩んでしまう自分も可笑しくて、恥ずかしかった。
体に力が入らない。
重力に屈して、このまま横たわってしまいたい。
額からは汗が噴き出て、ぼろぼろと凄い勢いで地面へ垂れ落ちていった。
慌てて駆け寄ってきた彼女は、「曾根君」と甲高い声を上げた。
「どうしてこんな所に……って、えっ? でっ、でも、倒れたんじゃ……! だ、大丈夫!?」
まるで鳥が騒いでいるようだ。
そわそわする様子はやっぱり彼女で、さっきまで振り向かずに遠く感じたのが、まるで幻だったみたいだ。
「それじゃあ、何から答えていいか分からない」
「へ?」
「質問多すぎ」
ふっと笑いが零れる。
目が合うと、奈央は呆気にとられたような顔をして、それからすぐ、強張らせていた表情を緩め、一緒になって笑った。
「ねぇ、そんな格好でこんな所まで来たの?」
一瞬何の話か分からなかったが、見るまでもなく、すぐに自分の格好に落胆した。
自分の間抜けさが耐え難いほど恥ずかしい。
「急いでたんだから仕方ないだろ」
「……ぷっ。あはは……」
「笑うなよ」
恨めしげに睨むと、彼女は小さく謝ったけれど、まだ肩を震わせていた。
それもまた可笑しくて、吊られて頬が緩んでしまう自分も可笑しくて、恥ずかしかった。


