少年少女リアル

 校舎を出ると、西陽が眩しく感じた。
東の空は暗くなっていて、太陽は
もう半身も見えない。

生徒会の段取りが悪いのか、クラスの連絡が行き届いていなかっただけのか。
校門付近に大きい看板を置いているのは、もう僕等のクラスだけになっていた。
代わりに、小振りな第二看板が並べられている。

佳月は脇に抱えていたそれを置くと、メイン看板を固定していた番線を素早く解いた。倣って僕も動く。
やっとの事で二人で看板を置き換えると、やはり見劣りがするし、寂しげな感じがした。

「で、第二体育館に運べばいいんだっけ」

質問ではなく、ただの溜め息だ。

「うん」

「面倒くせ」

持ち運び始めて三歩も移動しないうちに、汗が滲んできた。
この看板を二人で動かすのは少々無理があった事を忘れていた。
今思えば、これで僕は三回も抜擢されているというのに。なんて滑稽な。


それでも、武村と二人で運んだ時よりかはまだマシだった。ここから第二体育館はまだ近い。この先の階段は思いやられるけれど。

下足室を抜けると、制服はすでに汗で湿ってしまっていた。