散々どの種類にするか悩んだ挙げ句、冴木は二つ買って一つを僕へ渡した。
「曾根って、甘い物苦手そうだよな」
「いや、別に。そんな事ないけど」
そんなにも意外だったのか、「えええ」と冴木は声を上げた。
冴木が買って来た食べ物は、外見は小さいカレーパンのようだった。怪しい店名だが、ちゃんと美味しそうだ。
人込みに酔っていたし、今朝から風邪気味で、あまり食欲はなかったけれど。
「だったら、アップルパイ風のにすれば良かった……」
「は?」
「白玉とアップルパイ風で迷ったんだけどさ、曾根甘い物嫌いっぽい気がしたから、それにしたんだよ」
嫌い「っぽい」って何だ。
「あああ、曾根の分をアップルパイ風にしてたら、ちょっと貰えたのにー! クッソー!」
女子かよ。
冴木は細身だったけれど、「痩せの大食い」体質なのか、よく食べる。
ライブ前、つまり今から約一時間ほど前にも、焼きそばを食べていた。もちろん、昼食とはまた別にだ。
「ふーん、じゃあそっちは白玉なんだ。こっちは?」
自分のを目で指す。
「ピザ風、だっけな? いいから食えよ」
がっつり胃に重そうな物を選んでくる。大食いに一般人基準は分かるまい。
黙ってそれを頬張る。中からはトマトソースとチーズと謎の具が溢れ出てきた。
「本当にピザだな……美味いよ」
「うん、美味いな、このパン」
伝統料理か何かだろうに、「パン」って言いきってしまえば終わりだ。ピザに白玉、と来れば、本当に伝統料理なのかどうかも疑わしくなってきたが。
「曾根って、甘い物苦手そうだよな」
「いや、別に。そんな事ないけど」
そんなにも意外だったのか、「えええ」と冴木は声を上げた。
冴木が買って来た食べ物は、外見は小さいカレーパンのようだった。怪しい店名だが、ちゃんと美味しそうだ。
人込みに酔っていたし、今朝から風邪気味で、あまり食欲はなかったけれど。
「だったら、アップルパイ風のにすれば良かった……」
「は?」
「白玉とアップルパイ風で迷ったんだけどさ、曾根甘い物嫌いっぽい気がしたから、それにしたんだよ」
嫌い「っぽい」って何だ。
「あああ、曾根の分をアップルパイ風にしてたら、ちょっと貰えたのにー! クッソー!」
女子かよ。
冴木は細身だったけれど、「痩せの大食い」体質なのか、よく食べる。
ライブ前、つまり今から約一時間ほど前にも、焼きそばを食べていた。もちろん、昼食とはまた別にだ。
「ふーん、じゃあそっちは白玉なんだ。こっちは?」
自分のを目で指す。
「ピザ風、だっけな? いいから食えよ」
がっつり胃に重そうな物を選んでくる。大食いに一般人基準は分かるまい。
黙ってそれを頬張る。中からはトマトソースとチーズと謎の具が溢れ出てきた。
「本当にピザだな……美味いよ」
「うん、美味いな、このパン」
伝統料理か何かだろうに、「パン」って言いきってしまえば終わりだ。ピザに白玉、と来れば、本当に伝統料理なのかどうかも疑わしくなってきたが。


