少年少女リアル

 さっきまで、夢中だった暇潰しはどこへやら、携帯電話はそっちのけになっていた。

「男って、あんまり純愛できない生き物なんだと思う。きっと」

「スナックのママみたいな台詞だね、どこかの」

「進路の一つとして考えておく」

占い師に、スナックのママ、夏目さんの将来は多彩だ。どれも一瞬で想像できる。

「女の方が夢見がちで、一目惚れする人が多いみたいだけど、男は高嶺にある薔薇は選ばない」

「高嶺の花より近くの雑草、って事かな」

まぁ、当たっている。
今までの僕を見透かして言っているなら。
色恋沙汰で努力、特に無駄な努力というのはした事がない。と、思う。

「それだったら三角の解答ね」

「え? 三角?」

予想違いの解答に、顔を見る。コクリと頷く仕種に、目がついていった。