「でもさぁ…勿体ないよね?」 「何が?」 「矢口チーフ、まだ26歳なのに結婚してるなんて。」 「けっ、結婚?!!!」 驚きの余り声をあげた私に、美沙子が呆れた様に「小さい声」と呟いた。 「矢口チーフって結婚してるの? でも、指輪とかしてないじゃん?」 彼に気付かれないようにチラチラ彼の手元を確認した。