「本日からこちらで部長を務めさせていただく矢口です。 若輩者ではありますが、みなさんと一緒により良い仕事をしていきたいと思います。」 大きな声で愛想のよい彼に、おばちゃんがたは黄色い声援を贈った。 でも、ただそこに私一人だけは 時間が止まってしまったかのように 身動き一つ取れず彼を見つめていた。