『何?そんなにヒドイ所なの…?』 「ヒドイっていうか… 子会社っていう名前に騙された気分…。 社員なんて片手しかいないんだよ? しかも殆どが定年間近っ! 転勤願いがすんなり通ったのも事務の社員さんが定年退職して、事務員がいなくなったからなんだよ…」 『ウケる! それで一人でこんな時間まで残業してるのか…』 「助けに来てよ〜…」 うなだれてる私に、美沙子は耳元でくすくす笑う。