あれからもう三つの季節が通り過ぎていた。


私はエアコンの効かないこの社内で、一人パソコンと向き合い、美沙子と電話をしていた。



「ってか、最初は転勤をもちかけてくれた飯島チーフの事、神様みたいに思ってたけど…

実際は悪魔よりひどいよ。」


私自身、あまりにもすんなり通った転勤願いに不思議さは感じていた。