『奈緒子〜そっちはどう?

いい男いる?』


「いい男なんていないよぉ。」




美沙子からの久しぶりの電話。


辞表を提出した私に、飯島チーフは子会社への転勤をススメた。


辞表を出したものの、次の働き口も決まっていない私には有り難い話しだった。


なんせ、会社を辞めたい本当の目的は矢口さんと離れる事だけなんだから。