「家まで送ってあげたかったんだけど、家知らないし。 ごめんね?公園のベンチで。」 「謝らないで下さい。 悪いのは私なんです。 でも、矢口チーフ…二次会は?」 「ああ、まだ仕事が残ってるって嘘ついて一次会で抜けてきちゃった。 だってみんな、デキあがってて辺見さん送りそうな人いなかったし。」 「す、すいません…私のせいで抜け出させちゃって」 慌てて顔をあげた私の頭をポンポンっと軽く叩いた大きな手の平が暖かくて、息が詰まりそうになる。