どれくらいの間、そうしていたのだろうか。 どんな風に時間が流れていったのだろうか。 突然、鼻をくすぐったレモネードの香りに我にかえると、目の前には心配そうに私を見ている美沙子がいた。 「美沙子… あれ? いつから居たっけ?」 不意に驚いた私に「言うと思った。」とため息混じりに呟く。