心底、深いため息をついて


枕に顔を埋める。


彼の残り香なんて、とっくに消えてしまったこのベッドに唯一、残った物といえば孤独だろう。



彼と過ごしたあの夜はある意味忘れられない夜になった。



このベッドで眠りにつこうとする度に襲う淋しさが


あの夜を思い出しながら苦痛で、胸を張り裂けさせる。