こんなに近くで彼の声を聞くのは初めてで、携帯をあててる耳が熱くなる。 「ど、どうしたんですか?! 電話なんて初めてだし。 それに、もう夕方ですよ?」 買い物カートを押しながら野菜なんて全然、目に入らない。 『今日は残業。 さっき、休憩室の窓から帰ってく辺見さんの姿が見えたから… なんとなく電話した。』