「好きな人でもできた?」 「ま、まさか!」 美沙子の言葉にギクリとしながらもメニュー表に目をやり、平然を装う。 「まさか、マジで飯島チーフとできてるわけじゃないよね?」 「何よそれ。」思わず美沙子の顔をガン見してしまったものの… 彼女の眼差しはあからさまに私を疑っていた。