俺は如月の顔を、青ざめた顔でじっと見ていた。 「…なんか、嬉しいです。 そんな事を言ってくれる人由利ぐらいしかいなくて…。中学でも力が強い事は黙ってたんです。 でもこれでやっとクラス公認ですね!腕相撲もし放題♪ウフフ〜!」 ………………。 …。 気付いてなかった…。 でもなんか複雑だな。 今の俺にはこれから先もこういう歯痒い事が何度も起きる事など思いもしてなかった。