強くて鈍感な彼女?!



――――次の日


私は教室に着くなり、まだ風太や颯斗君が来ていないので1人で読書をしている由利に向かって猛進していく。



「由利ィィ!!!おはよー!!!」


「朝から元気ね〜おはよう。」


「昨日どうだった?」


「あぁ、梓には色々と助けてもらったから話さなくちゃね。私、颯斗と付き合うことになったんだ。」


「付き合う?」


「好きな相手同士がくっつくってこと!」


「ええ゙ぇぇぇぇ゙ぇ!?!?!」


「梓驚きすぎ。」


「ご、ごめん…だけどっ、由利も前から颯斗君のことす、す、好きだったの?」


「そうかもね。」


そう言って笑った由利は幸せそうだった。


「そうかぁ。いいなぁ…由利幸せそう。」


「何言ってんのよ!梓こそ昨日はどうだったの?」


「あっ!そうだった!!ねぇ、由利は何か心配なことがあった時に、風太に大丈夫って言われたら全部大丈夫だって思える?」


「それ梓が思ったの?」


「うん。何でかは分かんないけどね?」






由利は妖しい笑みを浮かべて、何かを悟ったようだ。


「ふーん。私は思えないな。」


「えっ?!」


「そりゃそうよ。風太に言われたからって心配が消えるわけないじゃない。でも………」


「でも?」