「なんか不思議…風太君に大丈夫って言われたら本当に全部大丈夫だって思えるもん。」
「…ふーん///何で?」
何で?
私自身に問いただしても答えはよく分からない。
「なんでだろう?私も分かんないや。」
風太が溜息をついたので、私は慌てて弁解する。
「え?!ごめんね!私のことなのに分かんないとかおかしいよね。でも本当に…」
「分かってるよ。別に如月が悪いわけじゃないから。分かんないんならしょうがないし?」
「うん。」
「俺も、そうやって素直に思ったことを人に伝えられる如月ってすごいと思うなぁ。」
「すごくないよ!風太の方がすごいもん!」
「すごくないって!そう思うのは如月だけじゃないか?」
「えっ?!そんな事ないって!」
「アハハッ!そんなに強気で一体何を張り合ってんだか。」
私は、そうは言いったものの本当にそうなのかどうか気になった。
もしそれが本当だったら、風太はすごい人だと分かる。
でも、もし違ったらどういうこと?
う〜ん。
無い頭で考えたって何も浮かばないや。
よしっ!
明日由利に聞いてみよう。
1人で考え込んでいればちょうど私ん家に着く頃だった。
「着いたぞー。」
「アハハ!分かってるよ!!じゃあまた明日ね。」
「おう。」
風太の後ろ姿を見守っていれば、胸がチクッとした。

