「…如月。」



気付くと俺は、無意識のうちに如月を呼び止めていた。



しょうがない!

この際言ってしまおう。

頑張れって言われたし?



しかし、やっぱり如月は先程の1回しか呼ぶ気がなかったらしく俺がまた呼んでくれと頼むと相当悩んでいた。



そんなに悩まれた揚句断られたら、さすがの俺でもショックで立ち直れないんで少し強引な手だが、これしかない。




「俺、如月が名前呼び捨てにしてくれたら頑張れるんだけどなぁ。」



案の定如月は即答。



「分かった!!」









あぁ。

朝から運がついてなかったのはこれがあったからかぁ。



まぁ、如月に名前を呼び捨てで呼ばれるなんて彼氏彼女にならないと無理な話だと思ってたけどこんなに早くから呼んでもらえるなんて嬉しい事はないぜ。