毎日毎日、5分間の他愛もない会話を繰り広げる。 彼女の心を満たすためにおこなっていたことなのだが、それはもう彼女の為だけではなくなっていた。 いつの日か、僕の心も満たされていくようになっていたのだ。 ――「あたし…怖い。」 「ん?急にどうした?」 「…あたし、死ぬのが怖い。」 「さっき、元気だって言ってたじゃないか」 「でも…」 彼女は視線を、僕から自分の身体を通る細い管へと落とす。