いつもなら手を繋ぎ
たがる優夜が珍しく
手を繋ごうとしない。


あたしはなにも言えず
ただ優夜の後ろを
ついて歩いた。


電車の中でも
窓をみたままこっちを
見ようともしなかった。


あたしの降りる駅につき
あたしは電車を降りた。