「あれ? まさかお前、沙恵ちゃんと別れた?」 「はっ?」 「だって指輪付けてないじゃん。 ペアリング」 「さすが気付くの早いよな」 「まぁ、友達だからな」 優一はよく気が利いて しっかりしている。 だらしない俺は いつも優一に頼ってばっかりだった。 それをお互い理解しているから、 居心地の良い関係でいられるのだろうと思っている。