君だけしか映らない

オレのイラ立ちは収まることなく、そのままそれを荒川にぶつけてしまう。





「今日はやけに早いんだな。」




「…早く目が覚めたから」


「ふ〜ん…。ところでお前って古賀と仲良かったっけ?」



古賀の名前を出すと荒川は怪訝そうな顔をしながら答えた。


「あまり話したことはないけど…。」


「その割にスゲー仲良さげに見えたけど?」


「ただ勉強を教えてもらっただけだよ…。」




「勉強…?そんなんいくらでもオレが教えてやる。」


オレの言葉に荒川は目を見開いた。



「…は?何言って…」


「古賀よりオレの方が成績いいし。」



自分の言ってることがあまりに幼稚で恥ずかしくなる。拗ねた子供みたいな言い方しかできない。



「いいよ…。」




だけど今は心に余裕がない。荒川の断りの言葉がさらに追い討ちをかける。