君だけしか映らない

―――次の日。



もしかしたら下駄箱で会えるんじゃないかと、淡い期待で学校に向かった。


だが、そこに荒川の姿はなかった。



(荒川の靴はある…今日は早いな。…もう教室にいるのか。)



オレは足早に教室に向かった。




そして教室の扉を開けた瞬間、オレの目に信じられない光景が飛び込んできた。



「………っ!!」





そこには荒川が男と肩を並べながら、勉強を教えてもらっている光景だった。




(は……?なんで……)



相手は古賀という目立たない男。



荒川は教室にオレが入って来てもこっちを見ることもなく、古賀の話を聞き入っていた。




なんで…

どうして…



オレの中でモヤモヤとした気持ちでいっぱいになる。


オレが近付くことは拒むくせに、他の男には簡単に近付くんだな…



そう思うと段々と腹が立ってきて、荒川と古賀の並んだ姿を見ていられなくなった。