君だけしか映らない

次の日。


下駄箱で荒川を見かけ、声をかけた。だけど、やっぱりオレといたくないのか足早に去ろうとする。


オレは「パシリ」を利用して荒川にカバン持ちをさせた。


教室に向かう途中にハルや昨日ハルとカラオケに行ったと思われる女子たちが話しかけてきた。


…タイミング悪い。



しかもハルは面食いの為、荒川のようなタイプの女子には口が悪い。


前から注意はしてるものの、これだけは一向に直らない。


…それ以外は本当にいいやつなんだがな…。



「いや、でも意外に委員長ってパシリっぽいかもな」


「…どういう意味ですか」


「だって地味な委員長にお似合いじゃん。パシリってだいたいそういうやつがやるじゃん。」



「っ………。」




あ…


また辛そうな顔をする…



「もういいだろ。これ以上荒川に絡むなよ。」



これ以上荒川の悲しむ顔は見たくない。



オレは話を切り上げ教室に向かった。