君だけしか映らない

「なんか勘違いしてるみたいだけど、オレは別にお前のこと…嫌いじゃないから。」



嫌いなわけねーだろ…

嫌いだったらこんな時間まで一緒にいるかよ。




「『そんな顔でオレを見るな』って…」



「どういう意味で言ったの?」と言うような表情で荒川はオレを見る。


「それは…!」



言えるかよ…


お前の笑顔にドキドキしたなんて…



「っ……!そこまでオレに言わせるな。」



ヤバい…思い出したら顔が熱くなってきた。



「とにかく!オレはお前のこと嫌ってないから。だから…そんな顔すんな。わかったな?」



少し戸惑いながらも荒川は「うん…。」と返事をした。


誤解はなんとか解けただろうか。


荒川の様子が変だったのはオレの言葉のせいだったとは…。


また傷つけてしまったか?

あぁ…ホントうまくいかねぇ…



その日のことを反省しながらオレは荒川を家まで送った。