君だけしか映らない

「なんで…そんなこと言うの?」



え…?なんかオレまずいこと言ったか?


明らかに戸惑っている荒川の声にオレは焦った。



「え?それとも作る気マンマンだった?」



「違う…!そうじゃなくて…!」



なんだか荒川の様子がおかしい。今にも泣き出してしまいそうな…そんな感じだった。



「佐伯くんどういうつもりなの?…なんでここまでするの?パシリだからってバイト先まで付いてくるし…からかいたいなら学校でしてよ…。」



は……?


「お前なに言って…。」



「だって…!私に『そんな顔でオレを見るな』って言ったじゃない!それくらい私のこと嫌いなら…優しい言葉なんてかけないでよ」



…!!それってオレがあの時言った言葉だよな…?



「ちょっと落ち着けって!」


オレは少し大きめな声で荒川の言葉を制した。



荒川は完全に誤解している。まさか、オレの言った言葉を悪い方に受け取っていたとは…。