君だけしか映らない

お互い何も話さず無言で歩く。


やっぱバイトが終わるまでずっと居たのがまずかったのか…?


あー…


じゃあどうすりゃいいんだよ…


一緒にいる口実のために荒川とパシリ関係になったけど、きっと荒川の中でのオレはちっとも『好き』だとは思われていない…。


好きどころか、友達以下かもな…。


これ以上嫌われたくないのに、どうしていいかわからなくなる…。



――それにしても…



バイトが終わってからいつも一人で帰ってるのか?


もう暗いのに危ねーだろ。


それに学校が終わってからのバイトって正直疲れるよな…




「明日さ…お菓子作ってこいって言ったけど、やっぱいいや。」


「…どうして?」


「さっきパフェとモンブラン食ったし。それに…お前バイトで疲れてるだろ?」


オレがそう言うと荒川が困った顔をした。