君だけしか映らない

好きな女にパシリをやらせるなんて本当はしたくない。

ただ一緒にいられる口実が欲しかった。



そしてオレはその日の放課後、荒川と一緒に帰ろうと思い声をかけた。


オレと帰るのを嫌がっている荒川に、無理矢理自分のカバンを押し付けてオレの『カバン持ち』として強引に一緒に帰った。



ここまであからさまに嫌がられると、本当にへこむ。


最初は文句ばかり言っていた荒川も諦めたのかオレの後ろを無言でついてきた。


そしてそのまま二人で学校を出た。


だが荒川はオレの後ろをついてくるだけで、勿論話しかけてくるわけでもない。
これじゃあ一緒に帰っている意味がない。


そもそもなんで隣に並んでくれない…?



しびれを切らしたオレは荒川に話しかけた。