君だけしか映らない

オレが席に着くと先生が渋い顔をしながら答え合わせをする。



「…正解だ。」


今の問4は応用問題で少し難しかったみたいだが、オレがすんなりと答えてしまったから先生にしてみれば面白くないのだろう。



まぁでも、荒川と自然と話せたのは良かった。



そんなことを思いながら横目でチラッと荒川を見ると


(………っ!!)



荒川と目が合ってしまった。


さっきまで自分から荒川に話しかけてたくせに、不意討ちだと焦る。


合った目を逸らそうとした時だった―。



「佐伯くんすごいね!あんな問題スラスラ解けちゃって」


小声で荒川の方から話しかけてくれた。



(…!////////)


嬉しくて思わずニヤけてしまいそうだった。



荒川から声をかけてくれるなんて思ってもいなかった。オレが普通に話しかけたことによって、少しは気を許したんだろうか…?