君だけしか映らない

「おい!佐伯。お前堂々と寝過ぎだ!」


―バシッ!



「痛っ…!」


教科書で頭を叩かれる。



(別に寝てねーし…。)



「ったくお前は…。いっつも寝てるよな…。じゃあ次の問題の答えを黒板に書いてもらおうかな。」


「なんでオレが…!」


「そんな授業態度で言い訳は聞かないぞ!とっとと前に出てやりなさい。」



(最悪だ…。めんどくせぇ)


―ガタッ


「…なぁ、所で次の問題って何番のこと言ってんの?」



そう言ってオレは隣の荒川の教科書を覗きながら尋ねる。



「えっ!あっ…こ、この問4のことだよ」


突然のことで荒川はかなり驚いた様子だった。そんな焦った顔を見るのも嬉しい。


「あぁ…サンキュ」



そしてオレはササッと答えを黒板に書いて席に着く。