君だけしか映らない

荒川と隣の席になってからオレは机に伏せて寝たフリをしながら、いつも隣の荒川を見ていた。



隣の席になってからこれといった会話はほとんどしてない。


だけど、こんなに近くに荒川がいると思うとそれだけで嬉しく感じる。



(さすがに見すぎだよな…)

そうは思っても目が離せない。



隣の席になってから荒川の色々な表情を見ることができた。



授業に真剣に取り組む顔。


時々睡魔とたたかいながら必死にあくびを堪えてる顔。



腹の音が鳴って、恥ずかしさのあまり真っ赤になりながら俯いている顔。



こんな表情を見られるのは隣の席の特権だろう。