君だけしか映らない

扉を開けると、女たちが一斉にこちらを見た。



「あれ〜悠哉?どうしたのこんな時間まで」


「ホント珍しいね〜」


その甘ったるい感じに、更に苛立ちが増す。



「…なぁ、今話してたことだけど…」


オレがそう話を振ると「もしかして聞こえちゃった?」と笑いながら一人の女が答える。



「やっぱり、悠哉も委員長に迷惑してるんでしょ?ホントさ〜何様だって感じだよね」



「委員長が悠哉に釣り合うわけないのにね」



そう言ってオレに同意を求めてくる。




「…てゆーか、お前らが何様だよ」



「え……?」



オレの低い声に女たちは戸惑い始めた。



「えっ…だって委員長だよ?悠哉だって委員長に迷惑してるでしょ?だからアタシ…悠哉のためを思って…」



「オレがいつお前にそんなこと頼んだ?オレのためだって?笑わせるな。荒川のことが気に食わないのはお前らだろ!」



「そ、それは…」



「今後、荒川に余計なことを言ったらただじゃおかないからな!」



オレの言葉に女たちは泣きそうになりながら教室を出ていった。