君だけしか映らない

たどり着いた場所は、文化祭が始まるまでオレがいた空き教室だった。



―ガラッ


勢いよく扉を開けた。
その音にビクッと体を震わすメイド服の女子がいた。

背中をこちら側に向けて座っていたため顔が見えない。


「…荒川?」


オレはそっと問いかけた。


「こ、来ないでっ!!」


とっさにそう叫ばれた。
その声は明らかにいつもと違っていて…



「…泣いてるのか?」



「…………。」



反応がないためオレは荒川に近付いて行った。