なにげショックなんですけど~。
『・・・ごめんね??』
「嘘」
『はッ!?』
嘘かぁ~。よかったぁ~。
「重さなんて感じないくらいだよ」
『ホント!!?』
「嘘」
『なんだよ~!!』
関根クンはクスクス笑っていた。
それをみてあたしも、また笑ってしまった。
そんな他愛も無い会話をしているうちに着いたようだ。
「――到着」
『うゎ~ぁ!!』
お花畑みたいな川原。
川が流れているけど、チョロチョロ程度。
お花がメインって感じの場所。
「すごいだろ?女っ子が好きそうな場所だろ?」
『すごいね~!でもどうやって見つけたの?』
「元カノが、最初教えてくれてさ」
関根クンは少し寂しい表情で答えている気がした。
元カノのことは、あんまり触れないようにしよう。
あたしは、お花の上に寝転んだ。
『気持ち~ぃ♪』
「ッ!?制服汚れるぞ?!」
『いいの♪いいの♪』
「鈴宮って、逢坂と付き合ってんのか?」
そう言いながらあたしの横に腰を下ろす関根クン。
『えっ・・・』
「最近仲良さそうだからよ」
付き合ってるって言えない。
あたしには、健吾って言う彼氏がまだ居るから。
『付き合ってないよ?』
「逢坂に付き合おうって言われたかと思ってた」
好きだ。とは言われたけど、付き合ってなんて一言も言われてない。
『・・・言われてないよ』
「高梨とはもう別れたのか?」
『まだ、付き合ってるよ・・・』
「そーか」
会話はそこで終わって、2人とも空を見上げていた。
そういえば忘れてた。健吾のことも逢坂のことも。
この場所ってパワースポットなんじゃないかと思うくらい大変な事忘れさせてくれるなぁ~。
「鈴宮」
会話を切り出したのは関根クン。
「いろいろ悩んでんだろ?」
『えっ・・・?』
「俺でよければ聞くけど?」
『な、なにもないよ?』
