甘いシロップと香辛料





薫…、何が言いたいの…??
それって、あたしとソウマ君が付き合えってこと??
ねぇ…薫……。



なにがしたいの…、
わからないよ…。





「何が言いたいの?薫…」



「えっ、いや、別に…」



ツ------…



流れた涙…。
薫はそれをみてびっくりした。
そして、薫はあたしの頬に手を伸ばそうとした。
だけど、あたしはそれを振り切るように




「薫は…ひどいよ」




そう一言言い残し
あたしは屋上をあとにした。
今、そんな優しさなんか必要としない。
そうなんだ、
薫はユアが好きだから。
そしてソウマ君の思いを大切にしているんだ。




嫌だ。
あたしがスキなのは薫だよ?
ソウマ君じゃないよ?


でも、あたしとソウマ君が付き合うほうが
ハッピーエンドなのかもしれないね。
でも、そんなのいらない。
そうなるなら、
薫と会う前の生活のほうがいいよ…。