「あ・・・ごめん・・・譲るよ。」 僕が月ならこの人は太陽だ。 輝いているし、譲ってくれるなんて優しい。 でも、僕は譲ってもらうほどバカで自己中じゃない。 「いいよ、俺、あんまりお腹すいてないし。」 「あ、待ってよー。」 僕は校舎裏まで必死に走った。 「よかった・・・、逃げ切れたみたい。」 「だな。」 隣に誰かいる。