その日もいつものように、同じ時間に行って、同じ者を頼み、いつもの席に座った。 だけど、一つだけ、いつもと違うことがあった。 右手の中にある一枚の紙。 自分の連絡先を書いた、大事なものだ。 今日は彼女にこれを渡すためにきた。 店員と客とはいえ、ほぼ毎日のように顔を合わせてるんだ。 俺のことを全く知らない…事はないと思う。