君想~君が傍にいるだけで~

翔子side


柚羅兄がぁたしを運んでくれたんだ。


嬉しい半面、悲しい気持ちもある。


だって、柚羅兄は、彼女がいるから…


体を起こし、リビングへと足を運ぶ。


明希兄がソファーに座っていた。


「柚羅兄は?」

「あぁ
女の家」

「そっか」

ぁたしは、自分の部屋へと戻る。


コンコンッ。


「誰?」

ガチャッ。

明希兄…

明希兄は、ぁたしの横に座る。

「なぁ
翔子…」

「どぉしたの?」

「オレじゃダメか?」

えっ?

明希兄、何言ってんの?

「オレが、翔子を守るから
オレじゃダメか?」

ごめんね、
明希兄…


どんなに叶わないって知ってても
どんなに辛いって分かってても
例え、柚羅兄に彼女がいても


ぁたしは、柚羅兄が好きだから…