2人が話しだし、つまらないと感じた光李は教室へ帰ろうと歩き出した。

「(学校って広い…)」

若干疲れた顔をしながら歩いていると前方で女の子が不良に絡まれていた。

「キャッ…やだ、止めて…」

「いいじゃん、お前、可愛いし?俺の女になれよ」

男はニヤニヤしながら女の子に顔を近づけていく。

周りの仲間は楽しそうに笑ってみていた。

「………………やめなよ」

光李はサッと女の子の間に入り男の首を押さえた。

「あ゙ぁ゙?邪魔すんな、ガキがっ!!」

男が光李に向かって手を伸ばす、が光李はその手を掴み引っ張り背負い投げをした。

「す、すごい…」

「君、逃げなよ。感心してなくていいから」

思わず突っ込んでしまった。

「あ、ありがとうございますっ…!!」

ペコリと頭をさげると女の子は走って逃げていった。

「(教室戻ろ…)」

「ッテメ!!ふざけんな!!せっかくの女g…」

不良がキレて光李に向かって何か言っているが当の本人はスタスタと教室に向かって歩く。

それに気づいた不良は光李に近づきうしろから首に手刀を食らわせた。

「っ…!!」

光李は不良を睨みつけて気を失った。