「さっ…もう泣かないで。はい、ティッシュ」
『ん…ズッ…』
散々泣いて落ち着いた頃、ママがそう言ってティッシュを渡して来たけど、一枚なんかじゃ到底足りなくて、かなり使ったと思う。
『鼻痛い…』
「そりゃそれだけかめばねぇ。…クリスマスなのにこんな風になっちゃってごめんね?」
『もう良いよ!謝らなくて。そんな事言ったらこっちだってごめんだし…』
また泣きそうになっちゃうじゃん。
「そうね。もう謝るのは終わり。心配してくれてる人も居るみたいだしね」
そう言って、微笑んでドアの方を見るママに、あたしも振り返る。
『あっ…』
「ヤベッ…」
ドアを少しだけ開けて覗く2つの顔。
あたしは慌てて、涙を拭う。
「2人とも入って」
ママの言葉にバツが悪そうに入って来る2人。
「これはその…」
「覗こうと思ったんじゃなくて、そろそろ話終わったかと…」
聞いても無いのに言い訳する安部くんと織田さんがなんだか可笑しくて…
『「ふふっ…」』
ママと顔を見合せて笑った。
久しぶりに心から笑えた気がした。

